弁護士の木山(きやま)でございます。
小百合ちゃんコーナーに登場する「木下」ではありません。
お気をつけ下さい。よろしくお願いいたします。
まずは,このブログのご説明から。
このブログは「税務訴訟に関する「Q&A」」です。
「税務訴訟」の「手続的なこと」「実務的なこと」をご説明します。
はじめて税務訴訟を提起しようとされている方々など。
「わからない」ことが多いと思います。
そうした方を対象に「初歩的なこと」をお話しようと考えています。
「税務訴訟」の経験を活かし,「実務的な」お話をします。
いつまで続くかわかりませんが…
「鳥飼日記」や「小百合ちゃん」に負けないよう更新を続けたい。
と考えております。
…ところで。
「Q&A」などといっておきながら,初回ですので「Q」がありません。
はい。
ということで,今回は,自分で「Q」を考えてみました。
記念すべき第1回をご覧いただいた賢明な読者のみなさま。
「税務訴訟」の意味を今さらご説明する必要がないかもしれません。
けれど第1回ですし。
「なんとなく」といったイメージしか持てない方も多いかと思います。
そこで。本日は,こんな質問を考えてみました。
.
質問!
「税務訴訟Q&A」っていうけど,「税務訴訟」って何ですか?
(ベタすぎですね。すみません。)
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お答えします。
新聞等で「課税処分取消し」の判決が報道されることが増えました。
税務訴訟の典型は,こうした課税処分の取消しを求めるものです。
企業や個人の方が行った確定申告。
その内容を,税務署長が「更正」することがあります。
いわゆる「更正決定」で,「更正処分」と呼ばれています。
法律の「解釈」の仕方や,「事実」に対する捉え方の違い。
課税庁と納税者との間にこうした「ギャップ」が生じた場合。
「税額を増額させる「更正処分」をされたけれど,間違いだ。」
という不服が納税者の側に生じることがあります。
そこで,裁判所に正しい「法解釈」,正しい「事実認定」をしてもらう。
そして,税務署長が行った課税処分を取り消してもらう。
こうした目的で行われるのが「税務訴訟」です。
「税務訴訟」は,国を被告として課税処分の取消しを求めるもの。
いわゆる「行政訴訟」です。
「行政訴訟」は広い意味では「民事訴訟」の1つです。
「刑事訴訟」ではありません。
「脱税」で無罪を主張する裁判は「刑事訴訟」です。
「脱税」は,税金を逃れるために財産を意図的に隠したような場合。
「脱税」は「犯罪」ですので,疑いをかけられれば逮捕されることも。
「税務訴訟」が対象にする「課税処分」は「行政処分」です。
決して逮捕されるようなものではありません(ご安心を)。
違法(と考える)課税処分の取消しを求める「行政訴訟」。
これが「税務訴訟」のごくごく基本的なカタチです。
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いかがでしたでしょうか?
わからないことがあれば,ふるってご質問ください。
みなさまのご質問(が届く日)を心より楽しみにしております。
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