Wednesday READING-No.18-奥住壽「税務調査のための証拠資料の作成・管理実務」(中央経済社)
みなさん,こんにちは。弁護士の木山です。
今週ご紹介する本は,税務調査の実務に関する本です。
しばらく一般書が続きましたので,専門書からのご紹介です。
税務訴訟で重要なのは,いうまでもなく「証拠」です。
どれだけ納税者の主張を支える「証拠」があるか。
その「証拠」の有無で判決に大きな影響が出てきます。
本書は,税務調査のための証拠ついて書かれた本ですが,
税務訴訟の対象が「税務調査に基づきなされた処分」なので,
おおもとにある発想・視点として非常に参考になります。
著者の奥住さんは,「はじめに」で次のようにいっています。
「本書は,従来他書が取り上げていない税務証拠一般を全般的に解説した「税務常識資料」である。詳細なる解説書がない分野の試みであり…」
この「はじめに」にあるように,こうした本はあまりみかけません。
税務調査を受ける側の企業や個人の方にも参考になりますし,
税務訴訟・税務調査などの実務を扱う方,
税法を研究・勉強をされている方にも非常に参考になる本です。
構成としては,おおむね次のような目次になっています。
「カネ」に関する資料(第2章)
「モノ」に関する資料(第3章)
「ヒト」に関する資料(第4章)
「契約」に関する資料(第5章)
「金融機関」に関する資料(第6章)
「不動産」に関する資料(第7章)
「生活」に関する資料(第8章)
「言動」に関する資料(第9章)
「文献等(税務知識情報)」に関する資料(第10章)
「情報」に関する資料と資料管理システム(第11章)
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