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2009年11月

司法試験と実務の共通点

昨晩は,ロースクールの修了生に講演をして参りました。

おおぜいの方が,熱心に耳を傾けてくださったので,

わたしも,自然と力が入りました。

司法試験から学んだことは,とても大きく,いまでも,

当時学んだことが,そのまま活きていることを実感しています。

司法試験の受験は,1つの案件の受任だという発想ができます。

弁護士になれば事件を受任したら,クライアントのために,

依頼の目的に向け,あらゆる手段を尽くす必要があります。

司法試験の受験も,依頼があったと考えてみるのです。

「司法試験に合格してください」という依頼です。

自分ごとだと力が入らない人は,

他人からの依頼だと考えてみるのです。

クライアントからの切なる依頼だと考えてみるのです。

そうすると,何をしなければならないか。

いろいろなことがみえてくるはずです。

第1にしなければならないことは,敵を知ることです。

合格するためには何をしたらいいのか,

徹底した情報収集に基づき,徹底した分析をします。

これは受験テクニックではありません。

ビジネスにおけるあたりまえの行動です。

その上で,自分には現在なにが足りないのかを考えます。

その分析を徹底して行い,弱点をすべてつぶしていきます。

こうすることで合格水準に自然と達することができます。

依頼を受けた案件を,無事終了したことになります。

それが最初の大きな実績になります。

その大きな実績を自分の自信として,

今度は本当にクライアントに喜んでいただく仕事をしていく。

これが実務にそのまま活きていく勉強の発想です。

共通していることは,徹底することだと考えています。

税務訴訟における勝訴も,徹底の成果です。

どれだけ徹底できるか,そこまでやるのかといわれるほど,

1つのことにこだわり続け,徹底し続けること。

どのような分野においても,それが大きな力になるようです。

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法則を知ることが,発展につながる?

拙著「弁護士が書いた究極の読書術」で,

①本には,無限の「宝」が眠っていること。

②無限に眠っている宝を「発掘」していくのが読書であること。

を書きました。

そして,どんな「宝」があるのかについて,28の例を挙げました。

そのうちの1つに,「法則」という「宝」があります。

同書を出版したときには,「法則」を集めた本は少ないと

思っていたのですが,その後,いくつか良書をみつけました。

1つは,水野俊哉「法則のトリセツ」(徳間書店)です。

この本は,連載をしている浜銀総研「経営サポートニュース」の

読書コラムでも紹介させていただきましたが,

なんと150を超える「法則」が紹介されています。

1200円のビジネス書なのに271頁もあり,

事項索引までついているスグレものです。

また,一条真也「法則の法則」(三五館)。

こちらも法則がズラリです。

ただし,「法則のトリセツ」よりも幅広く,

ビジネスには関係のないマニアックな法則も多いです。

どちらかというと学術的な法則集です。

この2冊は,まさに「法則」がタイトルにある希有な本です。

さらに最近,

「ビジネス思考」に特化した「法則本」をみつけました。

太期健三郎「仕事が10倍速くなる ビジネス思考が身につく本」(明日香出版社)です。

仕事に必要なビジネス思考を33紹介している本ですが,

①考える力編,②伝える力編,③実行する力編,

④情報の力編,⑤数字の力編,⑥戦う力と売る力編,

⑦人事の力編,⑧その他の力編という分類で,

ビジネス思考の法則が紹介されています。

タイトルは「ビジネス思考」の本なのですが,法則集に近いです。

この3冊が,いまわたしが知る限り,

ビジネス書の「3大 法則本」だと考えています。

本に眠る「法則」という「宝」を紹介した本として,

この3冊を,改訂の際にぜひ加えたいと思っています。

「法則」ってなんだ?と思われた方もいるかもしれません。

PDCA,3C,4P,プラシーボ効果,80:20の法則…などです。

??と思われた方は,「3大 法則本」をお読みください。

こうした法則は,覚えるだけでは,単なる「法則オタク」です。

しかし,法則が,「先人の智恵」であることは確かです。

先人の智恵をまずは知り,それを自分の仕事にどう活かすか。

こういう視点で「法則」を捉えられるようになると,

そこから「発展」につなっていく可能性が出てくるはずです。

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Wednesday READING-No.31-マーティ・ニューマイヤー(著)=千葉敏生(訳)「ザグを探せ! 」(実務教育出版)

みなさん,こんにちは。弁護士の木山です。

肌寒い毎日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

先週金曜日、地下鉄丸ノ内線に、

折りたたみの傘を置き忘れてしまいました。

日比谷線上野駅にある落とし物センターに行ったのですが、

残念ながら、わたしの傘はありませんでした。

それにしても、たくさんの傘が置かれていました。

毎日たくさんの忘れ物があるのだなと改めて実感しました。

さて今週ご紹介する本は、ブランドづくりの本です。

いわゆるマーケティング、ブランディングという分野です。

「ザグを探せ!」というタイトル。

一瞬、ガンダムに出てきたモビルスーツかと思いますが、

あれはザクだったはず…などと考えてしまいます。

読んでみると,ザグというのは,ガンダムのザクではなく,

ジグザグのザグ。

しかも,人がジグなら,あなたはザグを探せ!

つまり他人(他社)がやっていない分野に挑戦しよう。

という本なのだということがわかります。

ブルーオーシャン戦略と,発想は共通しています。

この本の特徴は,とにかく読みやすいことです。

装丁もユニークで飾りたくなる雰囲気があります。

翻訳ものですが読みやすい。

これはあるようであまりありません。

イラストも多く,読者サービスも余念がありません。

そしてなにより勉強になります。

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休日に出かけた書店のブックカバー

本好きのわたしは、毎日どこかの書店に立ち寄ります。

といっても平日は事務所の近くがメインになります。

休日は、ふだん行かない場所に足を伸ばしたくなります。

この週末は、横浜の実家に行くまえに、

横浜駅東口ルミネにある有隣堂書店に行きました。

実家に住んでいたころよく行っていた書店です。

本を数冊買ったところ、

ブックカバーが見慣れないデザインになっていました。

黒のみを使ったレトロな感じで、なかなかおしゃれです。

新しいデザインなのかなと思い裏をみると、

「おかげさまで100周年 復刻ブックカバー」とありました。

創業100周年を記念して、昭和40年代後半に使用していた

包装紙の図案をブックカバーにしたと書かれていました。

東京ではあまりメジャーではありませんが、

わたしが育った横浜では、書店といえば有隣堂でした。

文庫本ではたくさんの色からブックカバーを選べるのが

特徴の書店です。

東京では秋葉原駅前のヨドバシカメラのビルにもあります。

大型点なのでこちらにも、たまに足を運びます。

今日はこの秋葉原店に行きました。

やはり同じ復刻ブックカバーでした。

ブックカバーが変わるだけでも、読書意欲がわきます。

いつもと違う書店に行くと、いろいろな本が読みたくなります。

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ラジオ出演、ふたたび。

USENラジオ「ビジネス・ステーション」の出演が決まりました。

(放送日などが決まりましたら、またアナウンスいたします。)

前回の放送は、10月26日~、11月2日~の2週間。

50分番組が2本で、楽しく話をすることができました。

といっても、慣れないラジオ番組の出演。

終わってみれば、反省点が山盛り状態でした。

番組を聴いた両親から「よかったよ」といってもらったものの、

母からは「相づちあれでいいの」というメールも。

(聴いてみると、たしかに、ウンウン…が連発でした。)

収録後、ラジオは楽しいけど難しいですねとお話したところ、

番組製作の関係者の方々が、こんな感じのがありますよと、

親切に、いま1番面白いラジオ番組を録音したものや、

ラジオのような対談形式のCDをたくさん贈ってくださいました。

セミナーや講演での一方的長時間の話と違い、

50分での対談形式のラジオ収録は、別の話し方が必要だと

感じたのですが、きっとコツがあるのだろう思いました。

いまは執筆のある夜中の時間を使い、勉強・研究をしています。

寝る時間が最近は、3時、4時があたりまえになりましたが、

新しいことを学習していく作業は、

脳の活性化にもつながりますし、何より楽しいです。

収録が近くなってきたため、何を話そうか、

いろいろ考え、わくわくしています。

26日(木)には、ロースクール修了者の方に、

拙著「究極シリーズ」のエッセンスをお話する予定です。

こちらも、聴講者の方に響くような内容を考えています。

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Wednesday READING-No.30-「日本の伝統色 」(ピエ・ブックス)

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

昨日は、急に寒くなり雨の1日でした。

わたしは今シーズン初めてコートを着たのですが、

コートを着ることに慣れていなかったようで、

帰りに着るのを忘れ、事務所に置いてきてしまいました。

さて,今週ご紹介する本は、「色」の本です。

最近みつけた本で、かなり掘り出し物だと思っています。

値段は2800円と高めですが、オールカラーで、

日本の伝統色が何と250もフルカラーで紹介されています。

これは、本を手にとって見ていただくしかないのですが、

和には,こんなに綺麗な色があるのだと思うくらい、

実に様々な色が登場します。

たとえば、同じ緑色でも、「鶸萌黄(ひわもえぎ)」、

「柳染(やなぎぞめ)」、「裏柳(うらやなぎ)」、

「萌黄(もえぎ)」、「苗色(なえいろ)」、

「常磐色(ときわいろ)」、「若竹色(わかたけいろ)」、

「緑(みどり)」、「百緑(びゃくろく)」、

「青竹色(あおたけいろ)」、「緑青(ろくしょう)」…などなど

実に様々な色が登場します。

ひとつひとつの「色」がビジュアルで掲載されており、

その色の説明と、それぞれの色が使われている写真も

掲載されています。

「百聞は一見にしかず」といいますが、

言葉で読む色の説明よりも、とにかく実際の色を見る。

このオンパレードで、眺めるだけで心が洗われる本です。

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「究極の思考術」の書評(税理士新聞)

「究極の思考術」が,「税理士新聞」で紹介されました。

http://www.torikai.gr.jp/writing/pdf/etc_shinzei1286.pdf

税理士新聞の最新号(2009年11月15日号)です。

書評を書いて下さったエヌピー通信社の方。

オススメいただき,ありがとうございました。

本書はおかげさまで,発売から1ヶ月半で3刷になりました。

「二項対立」という視点を,仕事のなかで持ってみる。

それだけで,思考の幅が広がり,アイデアもわくようになる。

そんな願いをこめて書いた本です。

少しでも読者の方のお役に立てればと思っています。

ありがとうございます。

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Wednesday READING-No.29-弥永真生「法律学習マニュアル(第3版) 」(有斐閣)

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

雨の1日でしたが、いかがお過ごしでしょうか。

今日は1日税務訴訟の書面と証拠と格闘し、

水曜日であることをすっかり忘れておりました。

ギリギリセーフで、本のご紹介をします。

今週ご紹介する本は,「法律学習マニュアル」です。

わたしが大学の法学部に入学したとき、

困ったことがたくさんありました。

・法律の用語がわからない。

・法律の勉強の仕方がわからない。

・論文(学部試験)の答案の書き方がわからない。

法学部の授業は、いままでの学校教育で、

法律を学ぶ機会がないにもかかわらず、

ふつうに法律科目の深い議論が始まります。

けれど、体系書に出てくる用語がわかりません。

「判タ」「判時」「最三小」「最大判」「94Ⅱ③但書」

法律用語そのものは、法律用語辞典でカバーしました。

しかし、こうした頻繁に登場する略語。

そして略語の意味があわかっても、その意味がイメージできず。

「最三小」は「最高裁第三小法廷」か、なるほど。

で、「最高裁第三小法廷」ってなんだろう…?

という感じでした。

そんな当時のわたしが知りたかったことが満載の本。

それが本書です。

法学部生に限らず、実は実務家でも使える内容です。

資料収集の仕方から、出典の表記の仕方まで、

いたれりつくせりの「マニュアル」です。

それでいて著者が会社法の教授で、

著名な弥永先生というところも驚きの本。

答案の書き方、ゼミの受け方、授業の受け方まで…。

こんな本があればなあ、という学生の願いに応えた本です。

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税務訴訟の準備

たくさんの本を書いているので,よく聞かれることがあります。

「本を書くのは,大変じゃないですか。」

「本を書くのは,時間がかかるでしょう。」

たしかに本を出版するためには,

企画などアイデアを出す作業があるので時間を要します。

といっても,わたしの場合は,これまで出した書籍は,

原稿を書いた時間は,いずれも3週間程度です。

弁護士業務がある日常で,夜中を使って書いています。

あたまの中にあることを書く作業なので,実は,

書く時間そのものはそれほど取りません。

これに対して,税務訴訟の書面はものすごく時間がかかります。

いまもある税務訴訟の準備書面などを書いているのですが,

これは本当にしんどい作業です。

判例から証拠の番号から引用文まで,すべて,

正確さに劣ることがないよう繰り返しチェックをします。

複数の担当者と秘書さんがいるので,

ひとりで本を書く作業よりも,共同作業で助かります。

といっても,ひとつひとつの文章が,当事者の主張になり,

ひとつひとつの証拠説明書の記載が,立証の内容になり,

それを裁判官にお伝えする作業です。

しばらくは,この作業に没頭しなければならない時期があります。

デスクワークで,実に地味な作業ですが,

納税者の権利と,租税法律主義の実現に向けて,

法律事務所が担う「重要な仕事」だと心して,書いています。

そんな本日のお昼過ぎ,午前いっぱいを使って書いていた

証拠説明書のデータがいきなり故障してみれなくなりました。

……。

ひやりとしましたが,専門の方に復旧をしていただき,ひと安心。

まだまだ作業は続きそうです。

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最高裁の弁論を傍聴しました。

先週、当事務所の先輩弁護士が、最高裁で弁論をしました。

鳥飼日記にも書かれていましたが、

最高裁で弁論をするということは、高裁判決が見直される

ことを意味します。

この事件は、地裁、高裁ともに納税者が敗訴していたため、

最高裁で逆転勝訴となることが確実です。

わたしは、最高裁で2度ほど弁論をしたことがあります。

平成18年のストック・オプション加算税訴訟です。

第三小法廷と第一小法廷の2つで弁論をしました。

結果、租税法律主義に触れた勝訴判決をいただきました。

もっとも、最高裁はめったに行ける場所ではありません。

わたし自身は、判決言渡しでも数度行っているため、

比較的多く行っていますが、弁論を傍聴するのは初めてでした。

地裁、高裁では敗訴している。

ということは、地裁、高裁の裁判官の方々には、

理解していただけなかったことが、

最高裁の裁判官に理解していただけるということです。

一般の方は、同じ裁判官なのに、なぜ考えが違うのか?

と思われる方が多いと思います。

しかし、実際には、裁判官も人ですから、考えは違います。

法律と証拠に基づいていれば、自由な心証を形成してよい。

これを「自由心証主義」と呼びます。民事訴訟の原則です。

税務訴訟では、こうした逆転劇が多く起こります。

また、納税者の敗訴が続くことも多いです。

しかし、それでも最高裁まで戦い抜くということは、

そこに乗り越えなければならない壁があるということ。

そして、わたしたちは、それを乗り越えない限り、

真の「法治主義」は実現できないと確信しています。

租税法律主義は、マグナ・カルタに起源を持つ、

近代民主主義の大原則です。

そうした歴史的背景に遡った弁論が最高裁で行われました。

租税法律主義という理念を、単なる理念にとどめず、

行政の場で、司法の場で、それが実現される社会が必要です。

税務訴訟というのは、単なる税金の裁判ではありません。

こうした近代民主主義の大原則が実現されているかを、

裁判所に、チェックと公正な判断をしてもらうための場です。

先輩弁護士の弁論には、こうした想いが込められていました。

わたしたち鳥飼総合法律事務所が、なぜ税務訴訟に強いのか?

その理由を再認識できた「最高の弁論」でした。

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Wednesday READING-No.28-土井英司 「成功読書術 」(ゴマブックス)  

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

今週ご紹介する本は、いわゆる古典的名著を紹介した本です。

著者は、ビジネス・ブックマラソンなど、

ビジネス書の書評家として著名な土井英司さん。

発売は2005年4月と、新刊ではありませんが、

読み応えがあり、読書の道しるべとなる優れた本です。

土井氏は、次のようにいっています。

「ビジネス書の世界における良書は、わずか5%の人々によって実践され、その恩恵を受けた、さらに一部の人々によって語り継がれていきます。」(9頁)

本を読みたいけれど、どのような本を読めばいいのか?

という疑問をお持ちの方に、最適な答えが返ってくる本です。

デール・カーネギーの「人を動かす」に始まり、

大著でわたしも読み途中のA・H・マズロー「人間性の心理学」、

マキャヴェリの「君主論」から、福沢諭吉の「学問のすすめ」まで、

合計30冊の古典的名著が紹介されています。

難しそうな古典的名著がわかりやすくガイドされており、

自然と次の本として読みたくなるような解説がされています。

いま流行りの速読をするのではなく,

じっくり味わうことができ,人生の糧となる本の集大成です。

ここに紹介されている本を1冊ずつ読んでいくと,

それだけ大きな発見に出会えそうです。

わたしは「弁護士が書いた究極の読書術」で,

本には28の宝があり,

その1つに,「本の情報」があると書きました。

1冊の本が,次の1冊を紹介してくれる。

そして次の1冊が,また次の1冊を紹介してくれる。

こうした「本のリレー」が始まると,

読書は間断なく続くようになります。

そのスタートに,これほど最適な本はないと思います。

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コルビュジエさんのつくりたかった美術館

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

寒い休日になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

今日は文化の日にちなんだ心温まるお話をご紹介します。

最近わたしが読んだ本で、勉強になった本があります。

安藤忠雄さんの「建築家 安藤忠雄」(新潮社)です。

プロボクサーから建築家に転身した著名人の自叙伝。

単なる自伝にとどまらず、

安藤さんの建築への想いが書かれています。

写真も多く、建築物を写真集のように観ることもできます。

この本のなかで、安藤さんのエピソードが紹介されています。

20歳のときに出会ったという、ル・コルビュジエの話です。

なかなか衝撃的で、印象深いエピソードです。

ル・コルビュジエは、近代建築の巨匠。

安藤さんが「単なる憧れを超えた存在」と称する方です。

安藤さんは、20歳のとき、大阪道頓堀の古本屋で、

ル・コルビュジエの本に出会い、「これだ!」と直感します。

ただ、古本とはいえ高額であり、すぐに買えなかった安藤さんは

この本を目立たない場所にそっと隠し、

近くを通るたび、まだ売れていないかと見に行き、

1か月近く、目立たない場所に隠す作業を繰り返します。

そして、「やっとの思いで手に入れると、眺めているだけでは飽き足らず、図面やドローイングのトレース(書き写し)を始めた。ほぼ全ての画を覚えてしまうくらい、何度も何度もコルビュジエの建築の線をなぞった。」といいます(47頁)

この本を読んで、わたしは、安藤さんがそれほどまでに

感銘を受けたル・コルビュジエさんに興味がわいてきました。

それで見つけた本が、冊子のような絵本です。

五十嵐藍子(文)=金子ともこ(絵)

コルビュジエさんのつくりたかった美術館」(エシェル・アン)

わずか67頁。細長い冊子タイプの絵本で、読みやすいです。

帯には、次のような言葉が書かれています。

「上野の国立西洋美術館にこめられた、

近代建築の巨匠ル・コルビュジエの思いとは。

あなたもきっと、美術館に行きたくなります。」

たしかに読むと、上野美術館に行ってみたくなります。

ル・コルビュジエさんの美術館に対する

熱い想いが描かれているからです。

「ただの美術館だと思っていた美術館を

こんなに一生懸命つくった人がいた。」(48頁)

美術館に限らず、世の中にあるひとつ一つの物には、

そして言葉には、それをつくった人の想いがこめられている。

そんなひとつ一つを探していきたいなと思わせてくれます。

心温まる絵本です。

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書籍の情報(三省堂書店)

究極の思考術」が三省堂本店で再びランクインしていました。

週間ビジネス書ランキングで9位でした。

これで,3位→6位→10位→ランク外→9位となりました。

お買い求めいただいた読者のみなさま,ありがとうございます。

1階の新刊コーナーには,いま,ベストセラー会計士,

山田真哉さんの新刊2冊↓が置かれていました。

「新装版 世界一感動する会計の本です」(日本実業出版社)

「新装版 世界一やさしい会計の本です」(日本実業出版社)

そしてすぐ近くに,拙著「究極の思考術」が置かれていました。

山田さんのサイン本があったので,わたしも購入しました。

三省堂本店にお見えになったようで,写真も飾ってありました。

山田さんの背後には,

嬉しいことに,「究極の思考術」が写っていました。

わたしのポップもまだ,3階のビジネス書コーナーにあります。

お近くにお越しの際には,ご欄いただければ嬉しいです。

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