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2009年12月

Wednesday READING-No.36-児玉光雄「継続する力」(幻冬舎)

みなさん,こんにちは。弁護士の木山です。

今年もあと2日となりました。いかがお過ごしでしょうか。

わたしは来年4月ころ発売予定の本の原稿があって,

9月から1日3頁をノルマにし、コツコツと書いてきました。

ページ数が300頁を超える体系書の単著です。

初めてのトライですが,この12月はラストスパート。

寝る時間も減り、原稿マシーンのように書き続けてきました。

特にここ数日は,机に座ってから5時間書きっぱなし,

朝から書いて気がついたら夕方。夜から書いて気がついたら朝。

の連続が日常になっていました。

そして、昨日、ようやく、ひととおり書き終えることができました。

こうした集中力や継続力は意識しないとできません。

そして,わたしのような原稿締切までの継続ではなく,

もっと長いスパンでの継続を実践してきたプロがいます。

本書で紹介されている5人のアスリートの方たちです。

トム・ワトソン,イチロー,金本知憲,工藤公康,青木功。

この5人の方たちの「言葉」が、本書では紹介されています。

たとえば,阪神タイガースの金本選手は,こういっています。

「プロとしての報酬を受け取っている以上,24時間,365日,プロとしての意識をしっかり持ち続け,仕事はきっちりしたい。プロとしての責任をまっとうするために,身体が続くかぎり試合に出場するのは,自分の義務であり,誇りと思っているのである。」(68頁)

こうした超一流選手の言葉には重みがあります。

継続力を持たないとやっていけない仕事がある場合には,

特にわたしの場合は原稿がこれにあたるのですが,

こうした言葉を繰り返し読みながら,自分を奮い立たせます。

継続することがいかに難しいか,実感します。

ということは,継続する力がある人は,上昇するのでしょう。

そう考え,年末なので休もうかとも思ったのですが、

ウェンズデー・リーディングも無休で,書くことにしました。

開始から36週間,毎週水曜日に,ウェンズデー・リーディングを

1度も休まず,書き続けられたこと。

仕事に直接関係しませんが、今年「継続」できたことの1つです。

年間読書数も、読み終えた本ベースで516冊になりました。

もっと長いスパンで継続していることが1つだけあります。

それは横浜ベイスターズのファンです。

26年間応援し続けています。来年は27年目になります。

2年連続の最下位という汚名を返上し,来年はぜひとも,

強いチームになってほしいと願っています。

話がそれてしまいましたが,本年もありがとうございました。

少しでもお役に立てるような情報発信を,ブログを通じて,

そして本を通じて,来年も続けていきたいと思っています。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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法律書にも歴史的名著がある(その1・モンテスキュー「法の精神」)

法学部に入学すると、法律の勉強をします。

けれど多くは実務的かつ実践的な科目の勉強になります。

憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法。

こうした六法だけでも、勉強すべきことが膨大にあるからです。

そして、基本六法にの勉強に膨大な時間を注ぎ、

司法試験に合格すると弁護士・裁判官・検察官になります。

新司法試験では、これに行政法や選択科目が加わりますが、

いずれにしても、いまある基本的な法律の勉強です。

しかし、欧米から輸入した日本の法律の歴史は短く、

もとはといえば、「法の継受」がされたと説明されるように、

ローマ法など1000年以上前から、法には歴史があります。

こうした「法」に関する古典的名著も読んでみたいものです。

その多くは、著者と本のタイトルは、世界史の授業などで

習うなど、1度は、どこかで聞いたことがあるものが多いです。

たとえば、モンテスキューの「法の精神」という本があります。

岩波文庫から日本訳文が出版されています。

上、中、下巻合計で1500ページ近くあります。

わたしが初めてこの本を買ったのは、高校生のときでした。

それは高校の勉強がまったくできなかったことに対する

ひとつの反抗心のあらわれだったように思います。

実際はほとんど読むことができずに,眠りの世界へ…。

と高校生の私は大著の前に,ひれ伏すしかありませんでした。

ところがいま改めて読んでみると、なかなか面白いです。

モンテスキューは、哲学的です。

「私は、自分の諸原理を自分の偏見から導き出したのでは全くなく、事物の本性から導き出した。」といっています(上巻34頁)

「法律とは、その最も広い意味では、事物の本性に由来する必然的な諸関係である。そして、この意味では、ありとあらゆる存在はその法律をもっている。神はその法律をもち,物質的世界はその法律をもち、人間より上位の叡知的存在はその法律をもち、動物はその法律をもち、人間はその法律をもつ。」というのです(上巻39頁)。

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Wednesday READING-No.35-嶋ひろゆき「勉強会へ行こう!」(東京経済新報社)

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

年末、寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

12月は1年のなかでも、相談案件が非常に多いです。

みなさま、年内になんとかしたいと思われるようです。

さて、今週ご紹介する本は、わたしの著者仲間の新刊です。

嶋ひろゆきさんは、「売れ顔の法則」というマーケティングの

極意を初心者にわかりやすく解説した本を書かれている方です。

拙著「弁護士が書いた究極の文章術」を絶賛してくださり、

そのご縁でお会いさせていただいた方です。

嶋さんはベストセラー作家はじめ、各界にも顔が広い方。

そのヒミツが、この本に書かれています。

嶋さん自身も、大塚製薬で「スゴイダイズ」をヒットさせ、

「ソイジョイ」を開発されたご経験を活かし、

2003年から「商品開発の会」(会員数599人)を

主催されていらっしゃり、とてもアクティブな方です。

そんな勉強会に造詣が深い嶋さんが、

勉強会のメリットや参加の仕方、自分に最適な勉強会の探し方

などについて、ノウハウをわかりやすく公開されています。

いま密かにブームになっている勉強会とは、どんなものか、

それを知るだけでも、時流をつかむことができる本です。

相当売れているようですので、わたしがご案内するまでも

ない本ですが、より多くの方にお読みいただきければ、

と思いご紹介させていただきました。

センスのある方なので,スタイリッシュに仕上がっています。

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1万時間の法則

マルコム・グラッドウェル(著)=勝間和代(訳)

天才!成功する人々の法則」(講談社)という本があります。

様々な統計データに基づき、成功者の法則を緻密に

研究した成果がまとめられている本です。

この本によれば、「1万時間の法則」というのがあって、

天才は「圧倒的にたくさんの努力を重ねている」のであり、

「世界レベルの技術に達するためにはどんな分野でも、

1万時間の練習が必要だ」そうです。

「量をこなす」というのは、その道を究める王道です。

この本が今年500冊目の読了書籍となりました。

いっけん無関係にみえる読書も、必ず仕事に役立ちます。

もし役立っていないとすれば、量が足りないのだと思います。

斎藤孝さんがよくおっしゃっていますが、

量が質に転換するのだと思います。

「量」というキーワードをより具体的にイメージできる

「1万時間の法則」、大きなヒントになりそうです。

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読んでない本について堂々と語る方法

ピエール・バイヤールというパリ第八大学教授が書いた本に、

読んでない本について堂々と語る方法」(大浦康介訳)

という本があります(筑摩書房)。

本のタイトルからすると、いっけんインチキくさいのですが、

ハードカバーで、内容は学術書のような本です。

本を読むというのは、どういうことなのかについて、

深い洞察と研究があり、学問的に面白い本です。

この本を読んでいたら、実体験を思い出す記述がありました。

「これはフロイトが「試験の夢」と呼んでいるものに似ている。文字どおり試験を受ける夢であるが、夢の主体は自分がぜんぜん試験勉強をしていないことに気づき、愕然とするというものである。」(82頁)

どのような実体験かというと、

弁護士になってからも、試験を受ける夢を年に数回みるのです。

なぜだか司法試験の試験会場に自分がいます。

そして試験が開始します。

けれどわたしは夢のなかで、あせります。

ちょっと待ってくれ。勉強してないんだけど。

いま受けたら、また落ちてしまう。

わたしは永遠に司法試験を受け続けるのか…。

と、ぞっとし始めたころになって、ふと思い出します。

おかしいな。昨日は裁判所に行ったはずだ。

法廷に行ったはずだ。

司法試験には受かったのじゃなかったっけ…。

こんな夢を弁護士になってからも、毎年数回みていました。

ここ1、2年はなくなりましたが、これが実体験です。

実体験と重ねて、あるある!と思っていたところ、

脚注には、さらにぴったりの引用がありました。

フロイト「夢解釈Ⅰ」からの引用です。

「自分が大学の口頭試問に通らなかったという夢になる。そしてまだ眠りからさめやらぬ間にも、自分はもう長年医者をやっているのではないかとか、私講師として勤め果たしているではないかとか、官庁の主任ではないかとか抗弁してみるのだが、それは無駄な抵抗に終わる」(「夢解釈Ⅰ」新宮一成訳『フロイト全集4』岩波書店 355頁ー356頁)

医者か弁護士かという違いだけで、ほぼ同じような夢です。

その夢をみる人の深層心理はよくわかりませんが、

人間同じような夢をみるものなんだなと思い、面白かったです。

と語るのが「読んでない本について堂々と語る方法」でしょうか。

なぜなら,フロイトの本をわたしは読んでいないからです。

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質問【税理士のミスと追徴課税】

(ご質問)

本事業における確定申告等はすべて税理事務所に任せて、税務にかかわる資料の一切を提出しております。先月、創業以来はじめての税務調査がありました。税務調査の結果、○○○万円の過少申告を指摘されました。原因は担当税理士のミスにより、クレジットカード決済の売り上げの全額等を計上していなかったからのようです。税理事務所の代表者は、税務調査の結果報告をもって このミスを認めましたが、私たちが支払うべき追徴課税が○○○万円とのことでした。税額が大きいので、おそらく加算税が発生しているものと思いますが、税率についての十分な説明が無く「本税」と言われました。税理事務所の代表からは,「先にこの金額を納付した後に修正申告書を提出するので、納付をしたら連絡がほしい」といわれました。「付帯税は税理事務所が負担するので、できるだけ早期に支払ってもらいたい。」とも言われましたが、納税者である事業主に瑕疵は無いので○○○万円もの追徴課税を支払うことにまったく納得がいきませんし、この税理事務所は信頼ができなくなりました。

このまま納付せずに、修正申告書の提出を待たせておくべきでしょうか。あるいは、言われるままに納付してから、税理士事務所に損害賠償を請求するのがよいのでしょうか。

(ご回答)

国に納めるべき税額は、税法に基づき決まります。

したがって、税理士がミスをしたとしても、

そのことは、納税者が国に納めるべき税額に影響を与えません。

税務署が修正すべきと指導してきている内容が、

税法に照らし争う余地なく正しいのであれば、

それに従う必要があります。

従わないで税金を納めないでいると、延滞税が増えていきます。

仮に、税務署の見解が法に照らして、おかしいと考える場合、

異議申立て、審査請求といった不服申立てを行い、

それでも請求が棄却された場合には、税務訴訟をします。

しかしこの場合でも、追徴税額は納める必要があります。

課税処分には公定力(こうていりょく)があり、

権限あるもに取り消されない限り、適法の推定が働くからです。

したがって,更正などの処分をされた後も,

追徴された税額を納付しないでいると,差押えをされます。

ご質問のケースでは、計上すべき売上げを計上していない、

という事案のようです。

税法に従い納めるべき税額であれば、納める必要があります。

争う余地がない、あるいは争わないのであれば、

修正申告をして、納付をすることになります。

ここで注意すべきは、修正申告をした後は、

あとで税務署(国)と争うことはできないという点です。

もっとも、争える内容でないならば、修正することになります。

そして、残る問題は、ミスをした税理士との関係になります。

税理士との間には委任契約があるはずです。

その契約に違反しているのであれば、債務不履行になります。

そして生じた損害を請求できることになります。

問題は損害額になります。

本来納めるべき税額であれば、損害とはいえないでしょう。

少なくとも裁判所で争っても、認められることは困難です。

もっとも、当事者間で和解をするのは自由です。

本来納める必要がなかった延滞税や加算税のほかにも、

精神的苦痛なども含めて税理士に支払いを求める。

そして、税理士との間で話し合いがまとまれば、

それが和解の内容になります。

その場合には、和解契約書なり、覚書なり、

合意の内容を書面にして署名・押印をすることが重要です。

ただし、署名押印をするということは、その内容に、

基本的に両当事者が拘束されることになります。

したがって、署名押印するまえに、その内容でよいか、

十分に検討して、納得できるものである必要があります。

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Wednesday READING-No.34-外山滋比古「忘却の整理学」(筑摩書房)VS繁田和貴「開成番長の記憶術」

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

12月は本の出版が多い時期です。

特に最近のビジネス書は、良質なものが増えています。

ご紹介したい本がたくさんたまっています。

今週は、「記憶」に関するほ本を2冊ご紹介します。

外山滋比古さんの「忘却の整理学」は、タイトルにあるように、

「忘却すること」、つまり「忘れてしまうこと」に

価値を見い出そうとする珍しい本です。

外山さんご自身もあとがきで、

「よるべき文献、研究などはほとんど皆無であったが、これは

不勉強な人間にとってむしろ好都合であったかもしれない。

自分の考える忘却価値を勝手に自由にのべることができた。」

といっています。

外山さんは40年前から「忘却」に興味をいだいていたそうです。

面白いエピソードとして、ヘミングウェイが、書いた原稿を、

銀行の貸金庫に入れてしまう、という話が紹介されています。

貸金庫に入れることで、物理的に1度、

忘れさせてしまうのだそうです。寝かすのですね。

それをしばらくして読み直して、推敲し、

それでもダメなら、また貸金庫に入れるそうです。

ヘミングウェイが亡くなったとき、貸金庫に大型

トランク2つ分の未発表原稿があったとか…。

インターネットの普及により、記憶力そのものは、

人間にそれほど必要でなくなってきました。

むしろ考えることに力点が置かれる時代。

意図的に忘却させる。これがいいのだそうです。

とはいえ、仕事をしていると記憶力も必要です。

とくに私が苦手なのが複数の人に同時にお会いして、

そのお名前をその場ですべて覚えること。

1度覚えたことは滅多に忘れないのですが、

短時間で複数ことをパパっと覚えるのは苦手です。

そんな人におすすめなのが、記憶術の本です。

繁田和貴さんの「開成番長の記憶術」(白夜書房)です。

タイトルにインパクトがありますが、これも繁田さんご自身が、

ご自分を一発で覚えてもらうための技術なのかもしれません。

というのも、「繁田」という苗字はあまりなく、読み方も、

いっけん、「しげた」?「はんだ」?となってしまうからです。

「開成番長」は1度聞いたら忘れません。

実際はジェントルマンの方ですが。

「繁田」さんは「ハンダ」さんと読むのですが、繁田さんは、

「ハンダ」の発音に近い「パンダ」をイメージさせて、

名前を覚えてもらうようにしているようです。

これは自分の名前を覚えてもらうための技術ですが、

繁田さんは、人の名前を覚える天才です。

わたしも繁田さんとは、100人以上の人が集まっている

懇親会でお会いしたことがあります。

1度名刺交換をしてお話しただけなのに、帰り際に

ご挨拶をしたときには、「木山さん」と私のことを呼ばれました。

このとき、この人の記憶力はただものではないぞ、と

思ったのですが、それもそのはず。

記憶術の本を書かれている方だったのです。

ユニークな記憶術がイラスト入りでわかりやすく書かれており、

こんな覚え方があるのかと驚くものばかりの本です。

記憶力をアップさせたい方に、おすすめの本です。

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祖母からのプレゼント

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

昨日(14日)から、USENラジオの放送が始まりました。

ビジネス・ステーションは、今年3週目の出演になります。

お聴きできる機会がある方は、ぜひお聴きください。

http://music.usen.com/modules/I/content0028.html

モチベーションをアップさせるおすすめの本を3冊、

DJのせいけゆうほうさんと,紹介し合っています。

ちょうど同じ日、わたしの従妹もテレビに出演しました。

「Hey Hey Hey」(フジテレビ)という音楽番組です。

従妹は働きながら、ダンスをやっています。

「Hey Hey Hey」に出演していた荻野目洋子さんの

バックダンサーとしてテレビに出ていました。

社会人になってからダンスを始めたようなのですが、

今はダンスの先生もやっており、ちらほらテレビにも出ます。

大晦日の紅白歌合戦にも2回ほど出演しています。

いままでは、たくさんいるダンサーの1人でした。

昨日は、荻野目洋子さんの後ろで、大きく映っていました。

従兄妹同士、共通するのは、昨年亡くなった祖母です。

祖母は米寿を目前にしながら、昨年、突然倒れました。

みんなで盛大に米寿のお祝いをしようといっていたのですが、

元気だった祖母は、昨年の6月、87才で亡くなりました。

司法試験の受験時代、援助をしてくれたのが祖母です。

実家で一緒に暮らしていたわたしにとって、

受験時代に祖母から受けた支援と励ましは図り知れません。

その祖母に、米寿のお祝いをできなかった無念から、

弁護士が書いた究極の読書術」という本の初版日付けを

祖母の誕生日(12月13日)にさせていただきました。

出版社の方にお願いし、祖母の米寿の誕生日を、

奥付の初版発行日にしてもらったのです。

いまでも出した本は、すべてにメッセージを書いて、

実家にある祖母の仏壇のまえに飾っています。

生きていれば89才の誕生日だったはずの一昨日、

祖母に改めて感謝を伝えました(心の中でですが)。

その翌日、孫である従妹はテレビに出演し、

わたしはラジオ出演となりました。

単なる偶然のようですが、

祖母が喜んでいる姿が目に浮かびました。

渋沢栄一さんは、最大の親孝行は、自分が社会で

活躍することだ、それをみせることだといっています。

そしてそれは親に限らず、祖父であり祖母であり、

いま生きているかどうかは関係ないのだと思います。

一昨年に亡くなった母方の祖母は、

わたしが司法試験に合格できず、苦しんでいたころ、

信念の魔術」という本をプレゼントしてくれました。

祖母から、その本を預かってきてくれた母に、わたしは、

「受験生に、本を読む時間なんてない」といいました。

結局、その本を受験時代に読むことはありませんでした。

わたしがこの本を読んだのは、昨年の秋です。

祖母がプレゼントしてくれてから8年以上たってからでした。

プレゼントしてくれた祖母が亡くなった後のことでした。

しかも,祖母からもらったことなどすっかり忘れており、

自分で書店でみつけて購入したのです。

そうしたところ、母からたまたま、「受験生のころに

おばあちゃんがあなたにプレゼントしてくれた本は、

読んだのですか」というメールがきました。

「本なんてもらった記憶がない」と返したところ,それが,

「信念の魔術」だと、母が教えてくれたのです。

応援してくれた人たちに,自分はどれだけ返せているか,

ということを考えると,寝る時間が惜しくなってきます。

それがよいことなのかどうかはわかりませんが,

税務訴訟にかける意気込みと,本の出版にそそぐ

エネルギーの両方を生み出してくれるようです。

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USENラジオ(ビジネス・ステーション)の放送

明日から、また2週間にわたり、ラジオ出演になります。

USEN放送の「ビジネス・ステーション」(Iー28)で、

①モチベーションをコントロールする本の紹介

12月14日(月)~12月20日(日)

②税務訴訟と法律について

12月21日(月)~12月27日(日)

となっています。

2週間の間は、どの時間でも放送されています。

http://music.usen.com/modules/I/content0028.html

お聴きできる機会がありましたら、ぜひお聴きください。

次は、また1月下旬に収録の予定があります。

慣れないラジオ出演ですが、がんばりたいと思います。

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「小説で読む行政事件訴訟法」が来春(2010年3月ころ)、本になります。

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

昨日は金沢地方に出張があったのですが、帰りの飛行機が

遅れたこともあり、機内でたっぷりと本を読むことができました。

いままで読もうと思っていて、なかなか読めないでいた名著

トルストイ(原卓也訳)「人生論」を、機内で読みました。

人生というより、人間という「生命体」そのものに対する

深い考察と研究成果が書かれており、いま読んでよかったです。

生命感覚が洗練される本でした。

今年は連載が毎月4本あり、なかなかしんどかったのですが、

もうすぐ連載を終了し、本になる予定のものがあります。

「小説で読む行政事件訴訟法」です。

「小説で読む行政事件訴訟法」は、「受験新報」という雑誌で、

2008年12月号~現在まで連載中の法律小説。

あと2回で(第16話)で最終回を迎える予定です。

行政事件訴訟法という法律は、マニアックな法律ですが、

税務訴訟では重要な法律です。

ロースクール生にとっても、新司法試験の受験科目に、

行政法があるため、その一部として勉強する意味があります。

もっとも、行政法や行政事件訴訟法は抽象的でわかりにくい、

民事訴訟法以上に、抽象的で難解だと思われているようです。

が、実際に使っている実務家には、難しいものではありません。

税務訴訟をやっている弁護士や税理士にとっては、

税務訴訟をつかさどるルールブックの1つに過ぎないからです。

実際に使ったことがある法律かどうかで、

「イメージ」に大きな違いがでて来るのだと思います。

「小説で読む行政事件訴訟法」は,昨年3月に出版し、

好評いただいている「小説で読む民事訴訟法」の続編です。

ストーリーとしても楽しんでいただけるよう工夫をしてきました。

小説の書き方については、素人なので、

ストーリー展開の仕方やプロット作成方法等、小説の書き方も

大量に本を読み込み勉強してから、連載をスタートさせました。

「小説で読む民事訴訟法」は多くの方に好評いただいたものの、

なかには「小説そのものは陳腐」というレビューもありました。

そこで、「小説で読む行政事件訴訟法」では、

「小説で読む民事訴訟法」以上に、物語性に力点を置きました。

法律そのものに興味がない方も、

ストーリーを楽しんでいただければと思っております。

なお、作品の鍵となるのが、セネカ「人生の短さについて」です。

わたしがここ数年あいついで親族を亡くしたことが、

作品の根底にある裏のテーマをつくりあげていますが、

本の内容は、ロースクール生の恋愛や友情などもあり、

全体的には明るい雰囲気で楽しみながら勉強できる本です。

来年の3月~4月に発売予定ですので、

詳細が決まりましたら、またブログでお知らせいたします。

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Wednesday READING-No.33-「アーティストの言葉」(ピエ・ブックス)

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

最近は書籍に、カラー写真がつくものも増えてきました。

雑誌感覚で、色彩豊かなビジュアルに心洗われながら、

洗練された文章の世界にひたれる。こういう本が増えています。

週末に私が読んだ本で、たとえば、次の3冊。

伊集院静「美の旅人スペイン編Ⅱ」(小学館文庫)

齋藤孝「齋藤孝のざっくり!美術史」(祥伝社)

江戸・東京百景 広重と歩く」(角川SSC新書)

こうした本は、著名な画家の有名な作品(絵画)が、

オールカラーで次から次へと登場し、

それを解説した文章を読むことができるという

最近の本ならではの味わいが楽しめます。

いずれも四六版や新書サイズで、手軽に持ち運べます。

今週ご紹介する本も、これでもか、というほど、

古今東西の巨匠の「絵」と「言葉」が見開きで登場します。

なんと合計85人です。

少しあげただけでも、

レオナルド・ダ・ヴィンチ、パブロ・ピカソ、世阿弥、

クロード・モネ、ル・コルビュジェ、ブルーノ・ムナーリ、

ポール・セザンヌ、サルバドール・ダリ、千利休、土門拳、

ジョルジュ・デ・キリコ、ポール・ゴーギャン、ポール・セザンヌ…

などなど、世界の芸術家が、ずらりとでてきます。

左頁に言葉、右頁にカラーで絵(又は写真)という構成で、

190頁近くあります。

たとえば、こんな言葉が書かれています。

「つまり、いい絵のことだけを

考えていなければならないということなのだ。

発見に至るには

しつこい観察と省察しかないのだから。」

(クロード・モネ 1840-1926)

絵に限らず、どのような分野にも当てはまりそうです。

税務訴訟に勝つためには、

いつもその事件のことばかり考えている。

冗談のようですが、本当にそういう状況になります。

寝ているときや、家でテレビをみていたとき、

喫茶店に本を読んでいたとき、「あっ、そうか」という

主張・立証のひらめきがわくことがあります。

どのような仕事でも、

「しつこい観察と省察」が大切なようです。

というように、仕事のヒントまでみつかる本です。

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読者が“若手社員に読ませたい”本!(前回の続き)

前回,読書について受けたインタビュー記事を掲載しました。

その元になっていた特集記事も,取り上げてみたいと思います。

「スタッフアドバイザー」(税務研究会)2009年2月号の特集,

「特別企画 読者が“若手社員に読ませたい”本!」です。

わたしのインタビュー記事は,この企画に掲載されたものでした。

上司が若手社員に読んで欲しいと思っている本について,

アンケート集計をとりランキングづけをしたもので,面白いです。

85頁にあるランキングをみると,著名な本が多く入っています。

「夢をかなえるゾウ」や「鈍感力」,「国家の品格」は最近ですが,

それ以外は古典的名著と呼ばれるものがズラリと並んでいます。

87頁にある「その他オススメ書籍リスト」も参考になります。

古典的名著が多くランキング入りしているのは,素晴らしいです。

けれどふだん本を読まない方は,こうした本をすすめられても,

眠りの世界に行く可能性が高いです。

最終的にはこうした本にたどり着くのがベストですが,

いま本を読む習慣がない方は,まずは読みたい本を読むこと。

これが1番だと思います。

自分がいま読みたいと思う本を読んでみる。

その本を読むと,次に読みたい本がまたでてきます。

その繰り返しをしていると,本を読む習慣ができます。

読書が楽しくなってきます。

そうすると,昔から読み続けられている本に興味がわきます。

古典的名著,ロングセラーの醍醐味を味わえるようになります。

読書には過程があります。

難しい本を読むことに意味があるわけではなく,

ものごとの考え方を人の頭を借りて学んでいくのが読書です。

自分の好奇心を絶やさずに,

新しいことを知ろうとするのが読書です。

そして,今日の鳥飼日記にも書いてありましたが,

本というものは,自分が吸収できるものをたくさん吸収する。

そうした読み方がよいと思います。

いいところをみつけていくのです。

いいところをみつけよう,という「発掘」の視点があるだけで,

同じ本でも,たくさんの宝物を得られると思います。

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読書について(「究極の読書術」インタビュー記事)

少しまえになりますが,読書について受けたインタビュー記事を

事務所のホームページにアップさせていただきました。

「スタッフアドバイザー」2009年2月号(税務研究会)です。

http://www.torikai.gr.jp/writing/pdf/staff_adviser200902.pdf

師走は,みなさんお忙しいと思いますが,

年末もある12月は,1年のなかでも本が売れる時期のようです。

いままであまり本を読まれていなかった方でも,

本を読みたくなる起爆剤になれば嬉しく思います。

最近は,アメリカのベストセラーを紹介した本も出ています。

ジャック・コヴァート=トッド・サッターステン(著),土井英司(監修),庭田よう子(翻訳)「アメリカCEOのベストビジネス書100」(講談社)

よい本との出会いが,よい仕事をつくっていく。

そういったいい循環での読書ができるとよいですね。

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Wednesday READING-No.32-野口敏「誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方 66のルール」(すばる舎)

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

昨日はUSENラジオ放送の収録に行ってきました。

インタビュアーの、せいけさんのご提案で、

1本目は、かけあいにトライすることになったのですが、

やってみると非常に難しい!ということがわかりました。

プロの話し手の方の力量に改めて感心する機会になりました。

日常生活や仕事の場面でも、会話は常にテーマです。

本書は、こうした会話がスムーズに運ぶヒントを書いた本です。

いっけん「ありがちな本」です。

ところが、読んでみると「あまりないタイプの本」でした。

というのも、66のルールが具体的に書かれている。

基本はそこにとどまっているからです。

ビジネス書の通常のパターンは、起承転結といいますか、

第1章から話が展開していき…最後にまとめるというものが

ほとんどで、読者としてもビジネス書を多く読んでいると、

それに慣れています。

しかし本書はそうした書き方ではなく、とにかく具体例の解説。

それが66です。これでもかといわんばかりに続きます。

66というのは、読んでみるとわかりますが、けっこうな量です。

・この質問でエピソードがあふれ出す。

・ねぎらいの言葉でいい雰囲気に。

・どうでした?とは訪ねない。

など、ひたすら実践の話が書かれています。

本書が2009年のベストセラーとして君臨し続けているのは、

いままでにないアプローチが受けているのかもしれません。

実践、実例に徹した、なかなか面白い本です。

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USEN ビジネス・ステーションの収録

本日は、USEN放送(ラジオ)の収録があります。

ビジネス・ステーションという番組で、

50分番組を2本収録する予定です。

これでこの番組の収録をするのは3回目です。

今回は、税務訴訟や訴訟に関する実務的な話の回と、

モチベーションが上がるような本を3冊紹介する回、

の2本を収録することになっています。

50分という時間は長いようで、やってみると短いです。

けれど、会話のなかで(質問があるなかで)、

伝えたいメッセージを散りばめていくことができます。

一方的に話をする講演やセミナーと違って、

楽しみながらできるのがラジオ番組の醍醐味なのだと思います。

リスナーのみなさまに楽しんでいただけるよう、がんばります!

ちなみに、放送日は、以下の予定だそうです。

第1回 12月14日(月)~1週間

第2回 12月21日(月)~1週間

USENをお聴きできる機会がある方は、ぜひお聴きください。

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