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2010年3月

Wednesday READING-No.49-東国原英夫「逆境を笑え。」(イースト・プレス)

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

3月も終わり、明日から4月です。いかがお過ごしでしょうか。

今週ご紹介する本 は、

宮崎県知事である東国原英夫さんの新刊です。

タイトルにあるように、

「逆境」を乗り越えてきた東国原さんの生き様、

ものの考え方が書かれています。

98年に謹慎が決まった翌日に政治家を目指すことを決め、

政治家を目指す以上、

芸能界には戻らないと決められた

といったエピソードが書かれています。

サブタイトルは、「「折れない心」をつくる45の言葉」です。

税務訴訟でも敗訴したときに、辛い思いをします。

しかし、それを上級審で逆転させることができるのは、

その敗訴という「逆境」で、心が折れていないからです。

心が折れない限り、道は続いていきます。

わたし自身は、司法試験の受験で学びました。

あと少しのところでハプニングで落ち続けた経験が、

弁護士実務についてから、非常に活きています。

「折れない心」を獲得すれば、強靱な精神ができます。

そこから生まれるパワーは計り知れません。

たくさんのエネルギーをもらえる本です。

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税法はミステリーより面白い?

今月発売された拙著「小説で読む行政事件訴訟法」。

おばさん税理士のブログ(税法はミステリーより面白い)で

ご紹介いただきました。

http://d.hatena.ne.jp/obasanzeirisi/20100320/1269084068

発売当初よりアマゾンでの購入がなかなかできないようで、

中古品に定価より高い値段が付いているようですが、

リアル書店では平積み・棚置きされています。

わたしがみた限りで、

・三省堂本店(神保町店)

・書泉グランデ

・丸善(東京駅オアゾ店)

・丸善(お茶の水店)

・紀伊國屋書店(新宿南口店)

・ジュンク堂(新宿店)

などにはたくさん置かれていました。

ご感想、ご意見お待ちしております。

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USENラジオに出演中です。

ご紹介が遅れてしまいましたが、

今週の月曜日(22日)から、28日(日)まで、

USENラジオに出演しております。

(ビジネス・ステーション。チャンネルIー28)

今回も、インタビュアーのせいけ氏との読書談義です。

オススメ本を3冊ご紹介しています。

http://music.usen.com/modules/I/content0028.html

この1週間は、24時間放送中です。

新刊「小説で読む行政事件訴訟法」発売後、

最初の放送です。

同書にご興味ある方も、ぜひお聴きください。

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Wednesday READING-No.48-中谷彰宏「なぜあの人は仕事ができるのか」(ダイヤモンド社)

みなさん,こんにちは。弁護士の木山です。

桜も開花し,気温も上がりました。いかがお過ごしでしょうか。

今週ご紹介する本 は,中谷彰宏さんの新刊です。

ダイヤモンド社から出ている

人気の「なぜあの人は~」シリーズ。

綺麗な色が特徴のカバーですが,今回は緑。

あざやかな緑色で爽やかな装丁です。

わたしが1番,共感したのは次の言葉です。

「時間というのは,

与えていただいた人生の残りの時間です。

自分で増やすとか手に入れるとか、

そんなものではありません。

与えてもらったものをムダにしないことです。

あと1日、あと1時間でもいいから

長生きしたいと思って亡くなっていった人もいます。

あと1時間あればお礼が言えたのに、

言えなかった人もいます。

その時間の貴重さを考えることです。」(188頁)

「時間というのは命です」(151頁)という

中谷さんの言葉には重みがあります。

しかし人生そのものが有限である以上、

意識することでその過ごし方=時間の使い方は、

大きく変わるものだと思います。

わたしも多くの人から教えてもらいました。

そのことがエネルギーになっています。

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Wednesday READING-No.47-野口恭平「もうひとつのプレゼンー選ぶ側の論理」(インプレスジャパン)

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

花粉症の方には辛い季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。

今週ご紹介する本 は、ユニークな視点から書かれた本です。

いわゆるプレゼンに関する本は、数多くあります。

しかしこうした本は、プレゼンをする側の技術がメインです。

本書は、プレゼンの本ではあるのですが、

視点が、「プレゼンをされる側」

つまり、「選ぶ側」になっています。

プレゼンを受けて、複数の会社から、1つを選ぶ。

そのプロセスにはどのようなことがあるのか。

「選ぶ側の論理」が、

わかりやすい言葉で書かれています。

著者は、日産自動車株式会社、

グローバルブランドコミュニケーション・CSR部長の

野口恭平さんです。

野口さんは、プレゼンの本質は「選ぶ側」にあるといいます。

「たった「説明がまずい」だけのために、もしかしたら、自分たちのビジネスを大きく飛躍させるきっかけを見逃しているかもしれないのである。もしその案がすぐれたものであれば、損をするのは「選ぶ側」だ。本当にプレゼンが「選ぶ側のためのもの」だとはっきり認識できていれば、そんな判断の仕方はしない。たとえ説明がまずかろうと、その案が自分たちにとって必要なものかどうかを、必死で見きわめにかかるはずだ。」(10頁)

物事の本質を知るには、対極を知ることが重要です。

という考えに立脚すると、

「選ばれる」ことを目的にしている企業は、

「選ばれる」側の考え(論理)を知る必要があります。

また、逆もしかりです。

異なる立場から、物事を考える。

こういう発想を身に付けるには最適の本だと思います。

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試験勉強の技術

カリスマ的な司法試験講師であり、

勉強法学者である柴田孝之先生が、

試験勉強の技術」(ダイヤモンド社)という著書を出されました。

サブタイトルにあるように、

「あらゆる試験に強くなる91のヒント」が書かれています。

91ものヒントが読み切り形式で書かれており、

とても読みやすく、内容も非常に具体的で勉強になります。

特に、司法試験受験生など、受験を控えられている方は、

このヒントをみれば、疑問や悩みの回答を得られるはずです。

それくらいありとあらゆる試験勉強の技術が書かれています。

拙著「弁護士が書いた究極の勉強法」(法学書院)では、

実務家になっても役立つ勉強法のキモを骨太に書きました。

これは著者である私が受験指導をしている講師ではない、

というポジションから書いたものです。

しかし本書は、

司法試験大手予備校LECで講師をされ、

カリスマ的存在である柴田孝之氏が書かれています。

同氏は、合格率が3%の旧司法試験に、

「一発合格」をされています(一発合格は30人未満の時代)。

本書は,そんな柴田氏が、ありとあらゆる勉強の悩みに応え、

その技術を惜しみなく、論理的に解説されています。

ほとんど100%同感できる内容でしたので、

私の著書を読まれた方には、

次に読むべき、より具体的な勉強法の本として、

本書を推薦します。

いまの私にとって、「試験勉強の技術」は不要です。

しかし発売後すぐに、本書を買い、すぐに読み切ったのは、

実は、ある受験時代の思い出があったからでした。

いまから10年前、私は失意のどん底にいました。

司法試験の受験3回目の時代です。

この年、私は柴田先生が書かれ、

当時、受験界のベストセラーになっていた

機械的合格法などの司法試験勉強法の本を読みました。

その合理的な勉強法に感激し、実践を試みていました。

そして順調に択一試験も突破し、いよいよ論文試験、

…というときに、プライベートでアクシデントがあり、

勉強がまったく手につかなくなってしまいました。

そのときに、

私を励まし続けてくれたのが柴田先生です。

柴田先生は、当時、

面識もない受験生である私がお送りしたメールに、

何度も、何度もお返事をくださいました。

いま思えば、ご迷惑としか思えないようなメールにも、

とても丁寧にお返事をくださいました。

柴田先生からいただた励ましのメールに、

受験時代の私は、何度勇気づけられたか知れません。

その柴田先生の「新刊」を昨日、書店でみつけました。

司法試験コーナーなどに行ってみると、

私の監修本と本書が、並んで置かれている書店もありました。

並んで書店に置かれている光景をみるのは、

嬉しくもあり、恥ずかしくもありました。

そして、10年前を思い起こすと、

表現し尽くせない想いが、こみあげてきました。

柴田先生の勉強法は、極めて合理的であり正当です。

「基礎体力は習得した知識、技術は回答力」(096頁)、

「集中力が続かないのなら、

集中できなくても問題が解けるぐらい

能力を高めてください」(141頁)、

というように、非常に明快です。

徹底的に合理化・明確化された「技術論」は、

試験勉強が、受験勉強に限らず、

仕事などで成果を生み出すための

有用な「技術」になることを教えてくれます。

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Wednesday READING-No.46-木山泰嗣「小説で読む行政事件訴訟法」(法学書院)

みなさん,こんにちは。弁護士の木山です。

気温の変化が激しいですが,いかがお過ごしでしょうか。

今週は,いつもと趣(おもむ)きを変え,

わたしの本を紹介させていただきます。

ご紹介させていただく本は,来週(3月15日)発売予定の新刊,

「小説で読む行政事件訴訟法」(法学書院)です。

http://www.bk1.jp/product/03245270

Photo

2008年9月から,ビジネス書として,

「(弁護士が書いた)究極の~」シリーズを4冊出版しました。

おかげさまで,「弁護士が書いた究極の文章術」が,

オアゾ丸善書店の2009年ビジネス書・年間ベスト第6位

(ビジネススキル分野)に入るなどご好評いただいております。

これも,みなさまの暖かいご支援のおかげでございます。

大変感謝しております。

もっとも,わたしが本業として常に注力している分野は,

近年,新聞等でも報道が多くなくっている「税務訴訟」です。

「税務訴訟」は,企業(法人)はもちろん,個人事業主の方や,

会社などにお勤めの方でも,税金の問題について,

税務署から指摘を受けるリスクが常にあり,

納得のいかない追徴課税をされた場合に,

どのように対処すべきかという極めて現実性の高い分野です。

このブログでも書いて解説してきましたように,

実際には,更正処分などの追徴課税を受けた後に,

「異議申立て」,「審査請求」という手続を経て,

それでも請求が認められない場合に,

初めて裁判所に,「税務訴訟」を提起することができるのですが,

「通常の裁判」(一般の民事訴訟)と異なる制約が多く,

この点が,国を被告とした「行政訴訟」の特徴となっています。

本書「小説で読む行政事件訴訟法」は,

新司法試験や各種資格試験でも出題がある

「行政法」の体系を構成する「行政事件訴訟法」の解説を,

「税務訴訟」の観点から,わかりやすく解説したものです。

最大の特徴は,

約300頁に及ぶ「完全な小説」になっている点です。

もちろん,「学習効果」が上がるよう,

登場人物の言葉を繰り返し読むことで,

自然と基本的な用語などが身につくような工夫をしております。

他方で,「小説」としてのストーリー作りにも,力を入れました。

「物語の舞台」は,主人公・佐伯祐一(法科大学院3年生)が,

税務訴訟を専門にする法律事務所に,

エクスターンシップ(外部での研修)に行った3週間です。

他のロースクール生や弁護士などとの出会いを通じて,

主人公が成長していく過程を描きました。

ミステリーの要素も入れ,ストーリーとしても,

最後までハラハラドキドキしていただける展開にしました。

勉強の「壁」にぶちあたり,

法律が向いてないのではないかと悩み,

信じられないような事件・事故に遭遇していく主人公が,

古代ローマ時代の哲人セネカが残した

『人生の短さについて』という古典と出会うシーンもあり,

純粋に「物語」としても楽しんでいただけると思います。

なお,この本(「小説で読む行政事件訴訟法」)は,

「受験新報」2008年12月号から2010年3月号まで,

長期連載したものに,大幅な加筆・修正を加えたものです。

「小説」としての完成度を上げるため,

これまでの本以上に,書き直しを繰り返しました。

来週月曜日(3月15日)に書店に並ぶ予定ですので,

少し早めのご案内になりました。

http://www.bk1.jp/product/03245270

ご意見,ご感想などいただければとても嬉しく思います。

追伸)3月12日(金)

神保町の書泉グランデさんでは,早くも平積みされていました。

まだネットでも発売されていませんが,先行発売のようです。

早く読みたい!という方は,ぜひご利用ください。

追伸2)3月13日

アマゾンも予約受付始まりました。

http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E3%81%A7%E8%AA%AD%E3%82%80%E8%A1%8C%E6%94%BF%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%B3%95-%E6%9C%A8%E5%B1%B1-%E6%B3%B0%E5%97%A3/dp/4587037656/ref=sr_1_9?ie=UTF8&s=books&qid=1268450431&sr=1-9

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「究極の思考術」のマインドマップ

昨年10月に出版した拙著「究極の思考術」について,

マインドマップによる詳細な図解つきで,

書評を書いてくださった方がいらっしゃいました。

執筆をしたわたし自身も,

こうした1枚のマインドマップで整理されると

わかりやすいなと思わずうなってしまいました。

みなさんの読書レベルの高さに脱帽しております。

ブログ「hobo-多読多評」↓

http://sickboyhobo.blog15.fc2.com/blog-entry-295.html

「不良債権問題研究会」のブログでも,

拙著「弁護士が書いた究極の勉強法」をご紹介いただきました。

ありがとうございます。

http://furyo-saiken.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-8f1d.html

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Wednesday READING-No.45-田坂広志「企画力」(PHP文庫)

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

3月になりましたが寒い日が続いていますね。

春の到来が待ち遠しい季節です。

さて、今週ご紹介する本 は、田坂広志さんの著書。

「人間と組織を動かす力 企画力」という本です。

正直、物凄い本だと思いました。

田坂さんのご著書は、とても読みやすいので、

すらすらと読めてしまいます。

そのすらすら~は、田坂さんの文章力です。

それを学ぶだけでも意味があります。

しかしこの本は、企画の本質を明快に、かつ、

具体的に説いており、考え方に衝撃を与えるには、

最高の教科書だと思いました。

テーマは「企画」ですが、「文章」にも当てはまる話です。

詳細は読んでいただきたいので、書きませんが、

「企画書の一人歩き」というのが、印象に残りました。

「企画書」を渡して口頭で説明をした場合、

担当者は「いいですね」となっても、

それが担当者の上司には伝わらない場合、

それは「企画書が一人歩き」をしているというのです。

つまり、これは司法試験などのペーパー試験や、

わたしどもが日常的に裁判所に提出する準備書面でも

まったく同じく通用するテーマで、

端的にいえば、「紙1枚の勝負」だということです。

(枚数が何枚かは知りませんが)

その「紙」に書かれていることでしか、評価されない。

こういう場面が実は数多くあります。

試験が典型例ですが、税務訴訟などの行政訴訟、

民事訴訟も、「準備書面」で判断されます。

(もちろん、書証も提出しますが、それも紙です)

「いやあ、そこに書いてあるのは、こういう意味

なんですよ」

という補足説明はできないですし、

その「紙」がいつどんな場所で、どの程度の時間で

読まれるか、まったくわからないまま、

「紙1枚で勝負」するのです。

したがって、口頭での説明では説得できても、

口頭で伝えられない相手には、

「企画書が一人歩き」して、パスされてしまう。

大事なこと(本質)は何であるのかを、常に問う。

そしてその原理原則に従い、徹底していく。

その大事なことを具体的に教えてくれる本です。

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神奈川県臨時特例企業税条例の勝訴判決を得て

先週の木曜日(2月25日)に,

新聞等でも報道された「税務訴訟」の判決がありました。

所長(鳥飼重和弁護士)のブログに書かれていたように,

当事務所が代理人をつとめていた神奈川県が,

控訴審(東京高裁)で逆転し,全面勝訴判決を得ました。

臨時特例企業税条例は地方税法に反せず適法である。

こういう結論です(東京高裁平成21年2月25日判決)。

これに対して,第1審(横浜地裁)は,全く逆の結論でした。

臨時特例企業税条例は地方税法の趣旨に反し無効だと,

こういうものでした(横浜地裁平成19年3月19日判決)。

これまで,税務訴訟の代理人を数多くつとめ,

幸いにも担当事件で多くの勝訴判決を得てきましたが,

本件は,特に膨大なエネルギーを要しました。

税務訴訟は,一般に膨大なエネルギーを要しますが,

本件は,通常の税務訴訟の比ではありませんでした。

納税者代理人をつとめる場合,基本は攻撃です。

しかし本件は,地方公共団体の代理人であり,

ディフェンスを基本としております。

かつ,すでに制定され施行されている条例の適法性を

法廷でつまびらかに論証していくという作業です。

事件の詳細についてのコメントは控えますが,

鳥飼弁護士がブログで書いていた感想が,

本件控訴人代理人たちの感想だと思います。

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