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2010年10月

横浜ベイスターズの買収問題について

昨日,東京放送(TBS)が保有している横浜ベイスターズ株式を

取得しようという交渉を続けていた住生活グループへの買収が

破談になったという報道がありました。

わたしはこの問題について,弁護士としての立場ではなく,

横浜に生まれ,横浜ベイスターズを30年にわたり応援している

地元ファンとして,何らかの形で発言をしたいと思っていました。

それは個人的なことで,横浜を愛する気持ちからくるものです。

このブログのテーマには,まったく関係がありませんが,

ひと段落したところですので,ファンとして綴らせていただきます。

1998年に38年ぶりの優勝を果たした横浜ベイスターズ。

当時は横浜周辺の駅やデパートでは,ベイスターズ一色でした。

ベイスターズを応援していなかったはずの近所のおばさんたちも

ベイスターズの話をするようになり,球場は毎日,超満員。

階段にも人が座っていたため,観戦するのも大変でした。

トイレに行くにも,階段にずらりと人が座っており,なかなか

移動ができないくらい,ぎっしりと観客でつまっていたからです。

このころの横浜ベイスターズは,97年~01年までの5年間,

セ・リーグで唯一すべての年をAクラス(3位以上)入りした

強いチーム。観客動員数も多かったという事実があります。

その後は惨憺たるもので,特にこの3年間の成績はひどいです。

3年連続90敗以上のプロ野球ワースト記録を樹立するなど,

残念ながらプロのチームとは思えない試合が続いていました。

買収の話が出ても仕方ないと思っていましたし,

新潟に移転するのでは?という危惧ももっていました。

今回の話が出るまえから,そうしたうわさはあったからです。

たまに横浜スタジアムに観戦に行くと,

横浜ファンよりもアウェイのチームのファンの方が観客が多く,

横浜ファンはひどいプレイに,ストレスフルになっていました。

優勝したころのようなファンの一体感は薄れ,

野次もたくさん聞こえるようになっていました。

わたしは,以前は毎年,年間に何試合かは必ず,

東京から横浜スタジアムまで観戦に行っていましたが,

今年は1試合しか観戦に行きませんでした。

明らかに勝ちゲームなのを,次から次へと落としていくのは,

ファンとしてウォッチを続けている限りの分析としては,

戦力不足などではなく,個人プレイが多いからだと思います。

続投が決まった尾花監督は来期の豊富について,

「フォアザチームになってくれないと」といっていました。

個々の選手に卓越した能力があっても,

組織としてチームプレイができなければ勝てません。

これはプロ野球のチームに限らず,

同じく組織である企業であっても同じだと思います。

また,同時に企業が株主の意向をくむ必要があるように,

プロ野球チームには,多くのファンが背後にいます。

特に横浜ベイスターズは,地元に根付いているチームです。

神奈川県知事や横浜市長の発言がいろいろありましたが,

このチームには,地域の特殊性もあります。

テレビ放映権の収入が激減し,収益が悪化している以上,

今後も他の企業への買収の話が持ち上がってくると思います。

そのときに買収先の企業の方に,知っていただきたいことは,

いまは弱小ですが,それでも横浜というチームを応援している

ファンが背後にたくさんいるということです。

地域に密着したプロ野球チームをよりよい形で発展させる。

選手はチームプレイに徹し,強いチームになる。

観客動員数は,チームが強くなれば必ず増えます。

来年はわたしも球場に足を運ぶ機会を増やそうと思います。

加持社長,尾花監督,コーチの方々,選手のみなさんには,

奮起していただき,強いチームになって欲しいです。

横浜スタジアムが,1998年のように,

横浜ファンでうめつくされる日を願ってやみません。

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Wednesday READING-No.78-講演依頼.com 「あの有名著者は講演会で何を話しているのか?」 (ワニブックスPLUS新書)

みなさん,こんにちは。弁護士の木山です。

気温が下がり,寒くなりました。いかがお過ごしでしょうか。

一昨日,昨日は,福岡,佐賀に出張に行っていました。

行き帰りの飛行機で,3冊本を読むことができました。

今週ご紹介する本 は,行きの飛行機で読んだ本です。

この本は,ビジネス書で有名な著者の方々が「講演」で,

どのような話をしているのかをテーマにした本です。

5名の著者について,実際の講演の内容(要旨)と,

講演での心がけについてのインタビューが掲載されています。

わたしも最近,セミナーや講演をする機会が増えました。

いろいろな本を読んで,多くの方に楽しんでいただける

セミナー・講演の仕方を研究しながら,実践しています。

この手の分野に関する本は探すとけっこう出ています。

ただ,有名著者を集めて,講演内容やインタビューを

まとめた本はなかなかあるものではありません。

話し手の視線で読んでいると,こういうたとえ方があるのか,

こんなつかみがあるのかなど,参考になるものが多いです。

話し手の立場でなくても,有名著者の生の言葉に触れられます。

収録されている5名の著者の方は,以下の方々です。

・竹内一郎さん(『人は見た目が9割』など)

・林成之さん(『脳に悪い7つの習慣』など)

・和田裕美さん(『世界No.2セールスウーマンの売れる営業に変わる本』など)

・野口健さん(『落ちこぼれてエベレスト』など)

・藤原和博さん(『35歳の幸福論』など)

新書で読みやすく,気軽に講演のライブ感を味わえる1冊です。

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ジンジュール「後悔しない大人のための読書論」(第4回)

ジンジュールで連載中の読書コラム,

「後悔しない大人のための読書論」(第4回)が

WEBにアップされました。

http://www.jinjour.jp/column/16813.html

今回は「箴言集」をテーマにしました。

ぜひお読みくださいませ。

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Wednesday READING-No.77-荘司雅彦「最小の努力で結果を出す超合格法」(ダイヤモンド社)

みなさん,こんにちは。弁護士の木山です。

早いもので10月も半ばを過ぎました。

いかがお過ごしでしょうか。

今週ご紹介する本 は,荘司雅彦先生の新刊です。

合格をテーマにした本で,

非常に共感する考え方が,たくさん盛り込まれていました。

・必要なのは「合格最低点以上の答案」を「適切に」提出すること

・迷ったらまず「過去問」と「基礎力」強化

・「合格のためには,たかが基礎,されど基礎の精神で」

・試験当日に最大の効果を発揮する「合格効果逓増の法則」

・「採点者」の気持ちになって答案を書く

合格のエッセンスがわかりやすくズバリ表現されています。

特に,司法試験の論文試験の書き方で参考になる話として,

「第1印象のいい答案はアラが隠れ,プラスの方向で採点を

はじめてくれるのが人間である採点者なのです。」というくだり。

(156頁)

ここまで的確に表現をされた本はなかなかないと思いますが,

採点者の立場にたつと,このことはよくわかります。

マークシート試験は機械が採点しますが,

記述式の試験は,人間が採点します。

採点者の立場に立って,答案を書けるようになることが,

本当に重要だと思います。

受験生のときは,なかなか意識できないのですが,

わたしは受験時代にも採点をしたり,問題を作った経験があり,

それ以降,試験に対する考え方が明確に変わりました。

荘司先生は,次のようにいっています。

「私の答案作成方法は,くっきりわかりやすい文字で,要点を落とさず,サッサと読めるようにして逃げるというものでした」(153頁)

受験生の方にとっての最大の目標は「合格すること」です。

「勉強すること」より,さらに「合格すること」に焦点を絞った本書。

本気で合格したい方には,必須の本だと思います。

ひとつだけ注意していただきたいことがあります。

「あたりまえだ」とか「目新しい方法ではない」などと

批評的・評論者的に読まないことです。

荘司先生も書かれているように,

合格することはもともと,むずかしいことではないのです。

あたりまえの合格法を実践した人があたりまえに合格します。

しかし多くの人はこのあたりまえを軽視するので落ちます。

それだけのことなのですが,

それだけのことを飲み込めないので,なかなか受かりません。

わたし自身もかつてそうでした。

本書の「考え方」を頭にしみこませることが大切だと思います。

【参考図書】

旧司法試験の不合格が原動力になった勉強法の本

拙著(木山泰嗣)「弁護士が書いた究極の勉強法」(法学書院)

3回目の不合格で落ち込んだところから,

まえがきが始まるエッセイ風の勉強法本です。

【お知らせ】

11月16日(火),新刊「弁護士が書いた究極の法律力

ー口約束では契約は成立しないのか?」を素材に,

3時間のセミナーを行います。

法律知識ゼロの方向けの,法律入門講座です。

ふるってご参加くださいませ。

http://www.kinyu.co.jp/cgi-bin/seminar/222157m.html

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Wednesday READING-No.76-「復刊 あたらしい憲法のはなし」(童話屋)

みなさん、こんにちは。弁護士の木山です。

気温が高めの秋の気候が続いていますが、

いかがお過ごしでしょうか。

今週ご紹介する本 は、日本国憲法の本です。

文庫サイズでわずか77頁。

値段も、286円+消費税と低価格です。

この本は、戦後、いまの憲法ができた際に、

文部省が中学校1年生の社会科の教科書

として発行したものです(1947年刊)。

中学生でもわかるよう平易な文体で、

日本国憲法の全容が説明されています。

たとば、国民主権(主権在民)については、

次のように解説されています。

「こんどの憲法は、民主主義の憲法ですから、

国民ぜんたいの考えで国を治めてゆきます。

そうすると、国民ぜんたいがいちばん、えらい

といわなければなりません。

国を治めてゆく力のことを「主権」といいますが、

この力が国民ぜんたいにあれば、これを

「主権は国民にある」といいます。」(24ー25頁)

日本国憲法は、わたしたちが住んでいる国の

基本的なルールです。

いまいちど、この本で初心にかえり、

わたしたちの国のルールを、

読んでみてはいかがでしょうか。

【関連書籍】

木山泰嗣「弁護士が書いた究極の読書術」(法学書院)

【WEBマガジン】

木山泰嗣「後悔しない大人のための読書論」(ジンジュール)

http://www.jinjour.jp/column/22883.html

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「税務訴訟の判決」に求められているものは?

税務訴訟の判決の特徴は,「法解釈」があることです。

もちろん,すべての事件に「法解釈」があるわけではありません。

一般の事件と同じく,「事実認定」のみが争点のものもあります。

しかし税務訴訟の場合,多くは「法解釈」の争いを含んでいます。

税法の規定が,ことこまかな定め方をしていないためです。

施行令や通達,事務運営指針,Q&Aなども参照にしながら,

その税法のその条文が,

どのようなものを課税対象として,想定していたのか?

という点を,裁判所が解釈していくことになります。

事実認定は,証拠と当事者の主張に基づき行われます。

証拠がなくても,当事者が自白していれば認められますし,

どの程度の証拠があれば立証されたと考えられるかは,

経験則の問題で,結局,裁判官の認定に委ねられます。

これに対して,法解釈は,裁判所の専権事項とされています。

当事者がどのような主張をしようと,

最終的には裁判所が判断するものだという考え方です。

したがって,争点にならなかったものでも,

判決で法解釈をして勝敗を決めてしまってよい。

これが原則だと考えれています。

もっとも,当事者の不意打ちを防止するため,

裁判所も,法解釈として争点になると考えた場合には,

それを当事者に示唆すべきだという考えもあります。

「法的観点指摘義務」などと呼ばれています。

いずれにしても,税務訴訟の判決をみて思うことは,

「法解釈」がきちんと示されていないと,

当事者の納得度が低くなるということです。

なにを根拠に,そのような解釈ができるのか?

こうした点を明らかにして,論理的に示していくことが,

税務訴訟の判決では求められているのではないでしょうか。

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昨日放送された「news every.」(日本テレビ)について

昨日の夕方,日本テレビの報道番組「news every.」で,

美崎栄一郎さんが主催されている

「築地朝食会」の模様が放送されました。

http://datazoo.jp/w/%E6%9C%A8%E5%B1%B1%E6%B3%B0%E5%97%A3/4377678

ゲストとしてお招きいただいた会でしたので,

拙著や,名前も映り,多くの方からメールをいただきました。

朝7時ー9時の会で,テレビカメラは,

お店に着いたときから解散するときまでずっとまわっていました。

お寿司を食べながら,朝を活用し,交流をする会です。

いったいどこが放送されるのかと思っておりましたら,

「読み手の立場に立って,書くことがよい」といった話を

している部分が,わたしの言葉として放送されていました。

拙著「弁護士が書いた究極の文章術」(法学書院)で,

ずばり1番いいたい部分でしたので,驚きでした。

日本テレビさんの編集力は,すごいなと思った次第です。

また,昨日このブログでご紹介した「未来の魔法のランプ」の

著者の方(藤岡敬三様)から,メールをいただきました。

藤岡様のご友人の方も放送をみていたとのこと。

いろいろなつながりが,不思議でした。

みなさま,ありがとうございました。

【お知らせ1】

木山泰嗣「究極の思考術」(法学書院)が,

ブックファースト新宿店さん2周年記念フェア

「名著100冊」に選ばれることになりました。

11月6日~12月4日までフェアが開催されるようです。

(「究極の思考術」のコラム)

http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1009/16/news011.html

【お知らせ2】

「週刊ホテルレストラン」(オータパブリケイションズ)さんで,

連載中の「ホテルの法律Q&A」の第2回連載がWEBでアップされました。

http://d.hatena.ne.jp/hoteresweb_law1/

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Wednesday READING-No.75-池田隆則=藤岡敬三「未来の魔法のランプ」(説話社)

みなさん,こんにちは。弁護士の木山です。

読書の秋,食欲の秋。いかがお過ごしでしょうか?

今週ご紹介する本 は,

シナリオライターの今林創一さんから,

先週,ご献本いただいた本です。

実は,わたしはいま,来春発売に向けて,

いままでとは違った本(物語)をつくっています。

内容についてはまだお伝えできませんが,

短いストーリーでありながら,長い時間をかけて,

担当編集者の方から,毎回,

たくさんのアドバイスをいただきながら,

繰り返し,繰り返し,書き直している作品です。

物語やキャラクターをつくるにあたっては,

発想,アイデアがカギになりますが,

そんなわたしに,ぜひと

プレゼントしてくださった本です。

イラストがありうすい絵本になっているので,

あっという間に読むことができます。

疲れているときでも気軽に読めます。

読書の秋にもってこいの本です。

内容的には,いわゆるシンクロニシティや,

セレンディピティについて書かれている物語です。

こうした概念をよく知っている方でも,

改めて感じるものがあると思います。

短い言葉と短いストーリーのなかに,

これだけ人をはっとさせる

メッセージが盛り込まれた本は,少ないと思います。

あれもこれもと盛り込みたくなるのが,

著者の心情だからです。

本書はシンプルです。

しかし深く考えさせられるメッセージがあります。

かなえたい夢がある方,

夢をみるひまもないくらいに忙しい方,

どちらの方にも,おすすめの本です。

【関連書籍】

木山泰嗣「弁護士が書いた究極の読書術」(法学書院)

【WEBマガジン】

木山泰嗣「後悔しない大人のための読書論」(ジンジュール)

http://www.jinjour.jp/column/22883.html

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築地朝食会にゲスト参加をしてきました。

本日は,ベストセラー作家の美崎栄一郎さんご主催の

「築地朝食会」にゲスト参加して参りました。

朝7時から築地でお寿司を食べながら,交流を図るものです。

早起きのおかげでさわやかな1日を送ることができました。

みなさん素晴らしい方ばかりで,たくさんの刺激を受けました。

ご参加された方々のブログです↓

http://ronandnonlove.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-b9cf.html

http://blog.livedoor.jp/hide_ptn/archives/1283846.html

↑にあるように、会の模様は明日(10月6日(水))

日本テレビの夕方5時~の番組「news every.」で、

放送される予定のようです。

ただし、報道番組のため変更の可能性もあるそうです。

美崎さん,ご参加のみなさま,ありがとうございました。

【お知らせ】

「ジンジュール」さんで連載中の読書コラムの最新記事がアップされました。

木山泰嗣「後悔しない大人のための読書論(3)」

http://www.jinjour.jp/column/13292.html

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「弁護士が書いた究極の法律力」の訂正表

新刊「弁護士が書いた究極の法律力

ー口約束では契約は成立しないのか?」(1刷)に

誤記があったことを,以前にブログでお伝えしました。

読者の方々に改めて,その詳細を,

著者よりご案内させていただきます。

増刷分(2刷以降)は訂正されます。

「karo_teisei.pdf」をダウンロード

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長崎年金訴訟「二重課税」,過去10年分を返還との報道について

7月の最高裁判決以来,他の納税者の取扱いについて,

どのようにすべきかが大きな議論になっていました

長崎年金訴訟(二重課税で違法だと判示)の事後対応。

今朝の新聞報道によれば,

過去10年分について還付をすることになるようです。

http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2010093005290.html

法改正をどのように行うのかはわかりませんが,

民法の不当利得返還請求が10年であることを

参考にしたと書かれています。

現行法では,国税通則法の規定があり,

こうした公法上に不当利得返還請求については,

民法の不当利得の規定(時効10年)は適用されず,

特則として5年に限られることになっています。

これがネックで争えない事件もこれまでありました。

この部分を改正するのでしょうか。

いまの国税通則法には,同じようなゆがみがあります。

納税者から納めすぎた税金の還付を求めるため,

納税(確定)申告後に減額更正を税務署長に請求できるのは,

法定申告期限から1年以内に限られています。

しかし,税務署長の側で職権で減額更正をするのは,

5年分まで可能となっています。

この差である4年分については,税務署長の裁量となり,

義務付け訴訟などの行政訴訟を利用しても,

還付を求めることが,なかなか厳しいのが現状です。

こうした法の間隙については,どうなるのでしょうか。

1つの事件の最高裁判決が出たということをもって,

いままでの取扱い(手続)を大きく変動させる。

その結果,その事件の内容と直接関係のない

他のこれまでの納税者,他の事件にも影響が及びます。

そうした改正をするのであれば,

これまでずっと指摘されてきた国税通則法の問題点を

「公平」「平等」の原則にたって,見直す必要もあると思います。

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