横浜ベイスターズの買収問題について
昨日,東京放送(TBS)が保有している横浜ベイスターズ株式を
取得しようという交渉を続けていた住生活グループへの買収が
破談になったという報道がありました。
わたしはこの問題について,弁護士としての立場ではなく,
横浜に生まれ,横浜ベイスターズを30年にわたり応援している
地元ファンとして,何らかの形で発言をしたいと思っていました。
それは個人的なことで,横浜を愛する気持ちからくるものです。
このブログのテーマには,まったく関係がありませんが,
ひと段落したところですので,ファンとして綴らせていただきます。
1998年に38年ぶりの優勝を果たした横浜ベイスターズ。
当時は横浜周辺の駅やデパートでは,ベイスターズ一色でした。
ベイスターズを応援していなかったはずの近所のおばさんたちも
ベイスターズの話をするようになり,球場は毎日,超満員。
階段にも人が座っていたため,観戦するのも大変でした。
トイレに行くにも,階段にずらりと人が座っており,なかなか
移動ができないくらい,ぎっしりと観客でつまっていたからです。
このころの横浜ベイスターズは,97年~01年までの5年間,
セ・リーグで唯一すべての年をAクラス(3位以上)入りした
強いチーム。観客動員数も多かったという事実があります。
その後は惨憺たるもので,特にこの3年間の成績はひどいです。
3年連続90敗以上のプロ野球ワースト記録を樹立するなど,
残念ながらプロのチームとは思えない試合が続いていました。
買収の話が出ても仕方ないと思っていましたし,
新潟に移転するのでは?という危惧ももっていました。
今回の話が出るまえから,そうしたうわさはあったからです。
たまに横浜スタジアムに観戦に行くと,
横浜ファンよりもアウェイのチームのファンの方が観客が多く,
横浜ファンはひどいプレイに,ストレスフルになっていました。
優勝したころのようなファンの一体感は薄れ,
野次もたくさん聞こえるようになっていました。
わたしは,以前は毎年,年間に何試合かは必ず,
東京から横浜スタジアムまで観戦に行っていましたが,
今年は1試合しか観戦に行きませんでした。
明らかに勝ちゲームなのを,次から次へと落としていくのは,
ファンとしてウォッチを続けている限りの分析としては,
戦力不足などではなく,個人プレイが多いからだと思います。
続投が決まった尾花監督は来期の豊富について,
「フォアザチームになってくれないと」といっていました。
個々の選手に卓越した能力があっても,
組織としてチームプレイができなければ勝てません。
これはプロ野球のチームに限らず,
同じく組織である企業であっても同じだと思います。
また,同時に企業が株主の意向をくむ必要があるように,
プロ野球チームには,多くのファンが背後にいます。
特に横浜ベイスターズは,地元に根付いているチームです。
神奈川県知事や横浜市長の発言がいろいろありましたが,
このチームには,地域の特殊性もあります。
テレビ放映権の収入が激減し,収益が悪化している以上,
今後も他の企業への買収の話が持ち上がってくると思います。
そのときに買収先の企業の方に,知っていただきたいことは,
いまは弱小ですが,それでも横浜というチームを応援している
ファンが背後にたくさんいるということです。
地域に密着したプロ野球チームをよりよい形で発展させる。
選手はチームプレイに徹し,強いチームになる。
観客動員数は,チームが強くなれば必ず増えます。
来年はわたしも球場に足を運ぶ機会を増やそうと思います。
加持社長,尾花監督,コーチの方々,選手のみなさんには,
奮起していただき,強いチームになって欲しいです。
横浜スタジアムが,1998年のように,
横浜ファンでうめつくされる日を願ってやみません。
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