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武富士事件(税務訴訟)の最高裁判決

巨額の贈与税課税処分の違法性が争われていた

武富士事件の最高裁判決が,本日言い渡されようです。

納税者側を敗訴させた控訴審判決(東京高裁判決)を

逆転させ,納税者側を勝訴させる判決だったようです。

控訴審では,住所を租税回避のために移したのではないか

という点が強調され,「住所」の概念が拡張解釈されました。

しかし,課税は法律で明確に定めるべきです(租税法律主義)。

それが憲法が求めている「課税のあり方」の姿です。

「住所」という概念について,

課税の観点から,「解釈」によって拡張することは,

租税法律主義の観点からはおかしいと思います。

約2000億円もの還付が必要になるにもかかわらず,

最高裁が課税処分を違法だと判断したのには,

租税法律主義の徹底という考えがあったと思われます。

今後の税務訴訟にも大きな影響を及ぼしそうです。

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