Wednesday READING-No.107-文章術⑤齋藤孝「誰も教えてくれない人を動かす文章術」(講談社新書)
○齋藤孝「誰も教えてくれない人を動かす文章術」
http://www.amazon.co.jp/dp/4062880830
テレビの報道番組などでもお馴染みの,明治大学教授であり,
ベストセラー作家でもある齋藤孝先生が書かれた文章術。
本書では,むずかしいことや,技術的過ぎることについては,
それほど細かくは触れられていない。初学者向けともいえる。
軽妙なタッチの読み物を読んでいくうちに,文章の書き方の
発想やヒントが自然とおりてくるように工夫がされている。
他の文章術の本と異なり,文章を書くために身につけるべき
教養や柔軟な思考,そのためにすべき大量の読書などにも
触れられており,話すことと書くこととの違いにも論及がある。
「文章の中に,キラリと光る部分が必要です。」(118頁)
「気づきの瞬間,意味が生まれた瞬間とは祝福すべきもの
です。」(131頁)
など,文章を書くこと,その内容を考えることの「楽しさ」を
改めて再認識させてもらえる,読みやすい文章発想術である。
その意味で,上級者にも,おすすめである。
【関連書籍等】
○「センスのよい法律文章の書き方」(中央経済社)
http://www.amazon.co.jp/dp/4502051608
→立ち読みが,中央経済社さんのHPでできます↓
http://www.biz-book.jp/books/detail/978-4-502-05160-9
○「弁護士が書いた究極の文章術 」(法学書院)
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